・CFA Level1の勉強方法を知りたい
・TACに申し込むかどうか迷っている
・何が何でも合格したい
ゴッチにお任せください!
この記事の内容
- CFA Level1試験の概要
- CFA Level1試験の難易度・合格率
- TACをおすすめする理由
- TACを活用したCFA Level1の勉強方法
- 試験の戦略
こんにちは!ゴッチです!
ゴリーマン|コンサル(FAS)でFA←JTC動物園で現場業務|未経験からコンサル転身後、働きながらUSCPA合格|USCPAコーチングでこれまでに39名の科目合格をサポート|現在はCFA勉強中(Level2 Candidate)
☆USCPA/米国公認会計士☆宅地建物取引士
この記事では、超具体的なCFA Level1試験の勉強方法をお伝えしていきます!
特徴は、2024年10月現在でほとんどWEB上で紹介のない、TACを活用した勉強方法という点です!
CFA Level1試験を受験予定で、TACへの申込を検討されている方、すでに申込済みの方は最後まで読んでいただければみなさんグッと合格に近づくことができます!
それでは早速ご紹介していきます!
Let’s try anyway!
CFA Level1試験の概要
まずは敵を知る必要があります。
CFA Level1試験がどういう試験なのか確認していきましょう。
試験の概要
試験の概要は、TACのCFAのページで網羅的にご紹介されていますので、詳細はこちらを見ていただくと良いと思います。
CFAとはどんな資格で、取得するとどんなメリットがあるのか?CFAの業務内容、試験ガイド、合格率などについて実務家インタ…
ここでは、Level1試験の概要のうち重要なものをサラッとご紹介します。
テスト形式 | CBT(コンピューターベース) |
出題言語 | English |
出題形式 | Multiple Choice(選択形式)※選択肢3つ |
試験時間・出題数 | ・Session1:2時間15分(90問) ・Session2:2時間15分(90問) |
1年間の試験回数 | 4回(2月、5月、8月、11月) |
受験料 | ・One-time Enrollment Fee(登録料): US$350 ・Registration Fee(受験料):US$1,290 ※Registration FeeはCFA協会が設定している早期期限までに申し込むと$300引きの$990になります |
合格基準 | CFA協会が試験ごとに設定するMinimum passing scoreを超えると合格 |
アメリカの試験の受験料は毎度のことながら高いですね。
$300引きの早期期限を狙いたいところです。
ただ、この早期期限は試験日の7か月前とかに設定されており、かなり早期ですので注意が必要です。
CFA協会としては早い段階で申し込んでもらい、準備を進めることを推奨しているのだと思いますが、それにしても早期すぎます。
また、合格基準については、相対評価によって決まるというイメージです。
合格率から逆算しているのか何なのかわかりませんが、CFA協会が試験ごとに最低合格ラインを設定しており、自分の正答率がそれを上回れば合格となります。
正答率で言うと、およそ7割程度を取得すると合格できると巷では言われています。
試験科目・出題比率
試験科目は以下の9つで、それぞれの出題比率も併せて掲載しています。
試験科目 | 試験科目略称 | 出題比率 |
---|---|---|
Ethical and Professional Standards | EPS | 15-20% |
Quantitative Methods | QM | 6-9% |
Economics | ECON | 6-9% |
Financial Statement Analysis | FSA | 11-14% |
Corporate Issuer | CI | 6-9% |
Equity Investments | EI | 11-14% |
Fixed Income | FI | 11-14% |
Derivatives | D | 5-8% |
Alternative Investments | AI | 7-10% |
Portfolio Management | PM | 8-12% |
職業倫理(EPS)が重視される点はアメリカの試験共通ですね。
それ以外は、わずかな違いはあれど全範囲からまんべんなく出題されます。
苦手科目を作らないことが肝要と言えます。
CFA Level1試験の難易度・合格率
私個人の主観的な数値であるゴッチパラメーター(難易度)と客観的な数値である合格率からCFA Level1試験を紐解いていきます!
試験の難易度
ゴッチの完全主観で測定したゴッチパラメーターによると難易度は69です。
CFA Level1試験では高度な金融知識が問われるため、個人的には難しい試験の部類に入ると感じました。
なかなか一般常識で解けるような問題は出題されません。
また、少し意識が甘かったのはありますが、私自身も一度不合格になってしまいました。
詳しくは以下の記事をご確認ください!
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日本の証券アナリストを勉強していない方や極端に英語が苦手な方は、私と同様にやはり難しいと感じることになるでしょう。
とはいえLevel1は選択式の試験であり、ある程度は勘での正解も期待できるため、総じて69とさせていただきました。
合格率
過年度の合格率も先ほどご紹介したTACのページにまとめられています。
CFAとはどんな資格で、取得するとどんなメリットがあるのか?CFAの業務内容、試験ガイド、合格率などについて実務家インタ…
2021年は主に新型コロナウイルスの影響で大きく下がっていますが、これを除けば、合格率はおおむね35%~45%程度です。
合格率だけを見るとかなり高いなと感じますが、以下の点からこの合格率は決して楽観視できません。
- 母数はCFA Level1試験を実際に受けた受験者のみ(申込だけして受験しなかった人は含まれない)
- 受験者層のレベルが高い(金融関連の業務経験や英語力がある受験者が多い)
- CFA Level1試験の試験代は高額(高いお金を払っており、生半可な気持ちで受験する人は少ない)
まとめると、レベルの高い受験者が多い中での合格率35%~45%というイメージですね。
油断大敵です。
TACをおすすめする理由
この記事はTACを活用したCFA Level1の勉強方法に関する記事ですが、TACへの申込を迷っておられる方もいらっしゃるかと思い、ここで改めてTACをおすすめする理由をお伝えします。
理由は主に以下の通りです。
- 内容・論点を日本語で理解できる
- 実務者による各科目の講義動画が視聴でき、内容の理解度が深まる
たったこれだけかという気もしますが、この2つがかなり大きいです。
特に、1点目の内容・論点を日本語で理解できるという点は非常に大きいです。
TACの教材にはSchweser教材をベースにしたサブテキストが付属します。
この「Schweser教材をベースにしたサブテキスト」というところがポイントです!
CFAの勉強にはSchweser教材が一番と言われており、できればこの教材を使って勉強していきたいのですが、このSchweser教材は完全英語のテキストであり、よほど英語が得意な方や日本の証券アナリストを取得していて内容をある程度理解している方を除いて、完全英語のテキストでゼロベースから勉強を進めていくのは極めて困難です。
英語が得意というレベルはTOEIC900点等ではなく、日常的に英語を使用しており、日本語と同じように英語を読めるということです!
一方、TACのサブテキストは、CFA試験に適したSchweser教材を日本語でまとめてくれており、英語がそれほど得意でない方も理解しやすいです。
良質なSchweser教材を日本語で学べるわけですからこれを利用しない手はありません。
また、サブテキストはSchweser教材を理解しやすいようにという趣旨で作られているため、Schweser教材に比べると厚さが非常に薄いのですが内容的には不足感はなく、エッセンスがギュッとコンパクトにまとまっています。
一部、サブテキストには掲載されていない論点を追記する等の対応が必要ですが、基本的にはサブテキストをベースに勉強を進めることができるでしょう。
分厚いSchweaser教材で学ぶよりも効率的に学ぶことができます!
2点目の実務者による各科目の講義動画が視聴でき、内容の理解度が深まる点も学生や金融未経験者にとってはありがたいです。
私自身もそうだったのですが、ほとんどの方は日常生活において株式は触ることがあっても、債券やデリバティブ等の高度な知識を要する商品を扱うことはほぼないはずです。
これらを具体的なイメージができていないまま書面だけで学ぶと、どうしても理解度が落ちてしまいます。
TACの講義動画は実務者が時折実務のお話や昨今の経済情勢なんかも踏まえながら講義をしてくれますので、個人的には非常に有益でした。
料金はCFA試験1回分くらいと安くはないですが、試験に合格しやすくなるだけでなく、その先の実務者として活躍することを見据えて、TACを活用いただくのがおすすめです!
TACを活用したCFA Level1の勉強方法
TACを活用したCFA Level1の勉強方法は以下の通りです!
- 講義動画を視聴してサブテキストの内容を学ぶ
- Topic Quizをやる
- Practiceを2周程度回す
- Mock Examを1回分やる
- TACの模試を受験する
- テキストを読み漁る
- Mock Examを1~3回分やる
以上7ステップで、それぞれ詳細をお伝えしていきます。
各ステップの区切りのよいところをマイルストーンとして、4か月での突破を前提としたときの目標スケジュールも記載しております。
1.講義動画を視聴してサブテキストの内容を学ぶ
付属の講義動画を視聴して、サブテキストの内容を学んでいきましょう。
補足すべきところが出てくればサブテキストにどんどん書き込んでいきます。
ちなみにSchweserのテキストは、私は一切使用しませんでした。
TACの申込時にSchweser教材ありで申し込み、講義動画内でたまーに参照することもありましたが、基本的にはサブテキストを使って内容を理解できるので個人的には不要と考えております。
この反省を活かし、Level2はSchweserなしで申し込みました。
サブテキストを使って講義動画をしっかり視聴していけば、内容理解に不足はありません。
一発目から全てを理解するのは無理ですので、わからないところがあってもそこまで気にせず、スピード感を最優先にして学習を進めていきます。
科目が多く大変ですが、1.5か月くらいで完了させましょう。
2.Topic Quizをやる
TACから送られてくる教材の中にあるTopic Quizをやります。
各科目の主要な論点を10~20問程度ピックアップしてくれている問題集です。
上記の1を終えた段階で全範囲の学習を終えていますが、この段階で問題を解いてもほとんど正解できないと思います。
大切なのは、正解することよりも①正解の根拠をしっかり確認することと、②スピード重視で全範囲の問題に取り組むことです。
①については、Topic Quizの解説欄に日本語で補足を加えたり、根拠となるサブテキストのページを記載したりします。
問題を解いて終わりではなく、サブテキストにどのように整理されているか確認しながら理解を深めていきましょう。
その上で、正解までのプロセスを自分の頭で理解することが重要です!
この段階でTopic Quizの問題を解けるようになる必要は全くないですが、サブテキストや解説を見て考え方や解き方を自分の中で腹落ちして理解しておく必要はあります。
ここで理解できていない状態で放置して次々進めてしまうと、結果につながりません。
②については、とにかく早く1周することが全体観の理解、記憶の定着の面で有効です!
ゆっくり時間をかけて丁寧にやっても、結局また最初に戻ったころには忘れてしまっています。
パッと見て解き方が分からない問題に多大な時間をかけて自力で挑戦したり、サブテキストを見ながら時間をかけて取り組んだりする必要はありません。
①を大切にしながらもスピード重視でどんどん進めていきましょう。
平日1日で1科目分の問題を消化するくらいのペースが理想です。
また、Topic Quizをやる過程で新たな学びがあると思いますが、それらの情報は絶対にサブテキストにまとめておいてください。
見るべき媒体が増えるほどインプットの効率が悪くなるのと、後にご説明する脳内テキストの構築が難しくなるからです。
今後の問題演習においても新たに学んだり、補足が必要だと感じたりした内容や論点はどんどんサブテキスト追記していってください。
最終的には、サブテキストを見れば「これまで見た問題はすべて解ける」という究極のテキストに仕上げましょう!
3.Practiceを2周回す
ようやく、勉強らしい勉強に入っていきます。
まずは試験に申し込むとログインできるCFA受験者ページにログインしましょう。
We offer the CFA® and CIPM® designations, along with other p…
受験者ページにPracticeと呼ばれる問題集がありますので、それをひたすら解いていきます。
注意点としては、難易度がEasy、Moderateの問題のみ実施するようにしてください。
(各問題にEasy、Moderate、Difficultの難易度が記載されています)
Difficultは無視で大丈夫です。
余裕があれば実施いただいてももちろんOKですが、合格することだけを考えるとEasy、Moderateのみを2周程度回すだけで十分です。
やり方はTopic Quizと同じで、サブテキストにどんどん書き込んでいきます。
やはりこの時点で最も意識すべきなのは理解よりもスピードです。
1周目で完全にイチから解けるようになる必要はないので、どのように考えて解くかさえ理解できれば次々進んでいきましょう。
それなりに問題数があるので大変ですが、1周を3週間程度のペースで、2周を1.5か月程度で完了させましょう。
ここまでで、順調であれば合計3か月ちょっとが経過していることになります。
4.Mock Examを1回分やる
試験前3週間~1か月前をめどに、まずはMock Examを1回分受験しましょう。
いきなり正答率が、おおよその合格基準である7割に到達することはほとんどありません。
この時点で結果はどうでもいいです。
模試は「教材の1つ」として割り切り、受験後の間違い直しをきっちりやるのが大切です。
結果は気にせず、本番レベルの問題をやって本番の感覚をつかみ、現時点で理解が足りていない論点をつぶしていきましょう。
間違い直しの進め方は、これまでと同じです。
サブテキストにどんどん書き込んでいきます。
またこの段階から、問題を解くスピードを意識していきましょう。
試験時間は1つのSessionあたり135分で、90問を解く必要があります。
単純計算で1問あたり1分30秒ペースです。
もちろん全問1分30秒で解く必要はありませんが、10、20問ごとに時間をチェックして、時間配分に問題がないか確認しながら試験を進めるクセをつけておきましょう。
5.TACの模試を受験する
今度はTACの模試を受験します。
Mock Examは本試験問題に近いというメリットがありますが、WEB上ではできないというデメリットが存在します。
やはり試験はWEBなのでWEBで試験を受ける練習をしておくことがベターです。
Mock Examと同様に進め、実践問題への対応力を高めていきましょう。
6.テキストを読み漁る
試験の2週間前くらいから、これまでに作り込んできたサブテキストを毎日読み込んでいきます。
CFA試験は問題数も多く、幅広い範囲から出題されますので、特定の問題(アウトプット)ばかりやっていると抜け漏れが生じてしまいます。
平日の場合は1日で全範囲のサブテキストを読み込むことは難しいかもしれませんが、それでも2日で全範囲読み込めるくらいのペースで、とにかく毎日サブテキストを読み込んでいきましょう!
読む際のポイントは以下2点です。
- サブテキスト内のハイライトや自分で書き込んだ追記等を中心に、問題をイメージしながら読む
- 精度よりも回数を意識する
1点目については、具体的には「ここは問題で出てきて間違えた所だ」「確かこういうふうに聞かれたなぁ」「こういうふうに問われそう」等々です。
漫然と読むのではなく、本試験を想定しながら読み進めていきます。
2点目については、脳科学に基づいた記憶定着法でして、人間の脳は何回も目にした情報を大事な情報と認識し、記憶しやすいという特性をフル活用します。
1回で完璧に読むこむ必要はありませんので、2週間でたくさん目を通せるようにスピード重視です。
7.Mock Examを1~3回分やる
試験1週間前くらいから、テキストの読み込みと並行して、可能な限りMock Examを解いていきます。
余裕のある方はTACの2回目の模試をやってみても良いです。
インプットした内容を、試験本番に近い問題をやることでアウトプットというサイクルを回していきます。
もちろん、これまでと同じように間違い直しやサブテキストのアップデートは実施しましょう。
この時点で、正答率が7割を超えていれば安心ですね。
これで準備は万端です。
自信をもって、試験に臨みましょう!
試験の戦略
CFA Level1は特にこれといった戦略はないのですが(ないんかい)、私が試験本番で気を付けていたことをサラッとお伝えします。
- とにかく時間配分(1分30秒/問)を徹底!解けない問題に悩み過ぎない
- どの科目から何問出るかは毎回若干変わるので、科目ごとの目標正答率等は特に決めない(全体で7割超を目指す)
- 順番通りに問題を解いていく
- フラグはよっぽどのことがない限り立てない(基本的には問題はその場で解ききる)
最後のポイントについて少し補足します。
フラグを立てすぎるとそれだけ後戻りして解かないといけない問題が増えます。
そうすると当然、フラグを立てた問題を全部覚えることができないので、後戻りした際にまた再度問題を読み込むという時間が必要です。
私はこの時間が非常にもったいないと思います。
一度見て解けない問題が、後で戻ってきて閃いて解けるようになるということはほぼありません。
私は、本当に迷う問題で時間が余ったらもう一回解いてみようという問題だけフラグを立てていました。
1つのSessionあたり多くても3~4問程度です。
勉強編 まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事の重要ポイントをまとめます。
- CFA試験は難しい試験なので、日本語教材の準備があるTACを活用しよう!
- サブテキストに必要な情報を一元化!最終的にサブテキストを見れば「これまで見た問題はすべて解ける」という状態まで仕上げる
- あらゆる局面でスピード重視!!!
- テスト直前期はインプットとアウトプットの両輪で試験本番で通用する力を身につける
- 試験直前期のMock Examで7割超とることができれば理想的(逆に言えば、それまでは正答率は気にしない)
この勉強方法を実践していただければ、4か月できっと合格できるはずです!
ただ、試験勉強にはいろんなトラブルがつきものです。
勉強前に以下の記事も確認してみて、反面教師として勉強を始められることをおすすめします!
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皆様の合格を心よりお祈り申し上げます。