・FAS転職を目指す前に何か資格を取っておきたい
・FASの各部門にフィットする資格をとりたい…
ゴッチにお任せください!
こんにちは!ゴッチです!
ゴリーマン|コンサル(FAS)でFA←JTC動物園で現場業務|未経験からコンサル転身後、働きながらUSCPA合格|USCPAコーチングでこれまでに36名の科目合格をサポート|現在はCFA勉強中(Level2 Candidate)
☆USCPA/米国公認会計士☆宅地建物取引士
この記事はFAS転職で有利になるおすすめの資格一覧を掲載しています。
最後まで読んでいただければ、FAS転職を実現する資格が何か、またそれぞれの難易度、自分の目指す部門に適した資格が何かが分かるようになります!
FAS転職を目指しているけど業界未経験なのでなにか武器になるものが欲しいという方はぜひご一読ください。
なお、公認会計士は自明であるのと、サラリーマンが働きながら取得する資格としては少々重いので、割愛しておりますのでご了承ください。
FASの主要部門のご紹介
資格をご紹介する前に、まずは簡単にFASの主要部門についてご紹介します。
FASの業務は幅広いので、なんとなくで資格を取ったはいいものの自分の興味のある部門ではあまり活きず、採用してもらえない・・・なんてことになったら悲しいですよね。
FAS転職を目指している方はざっくりでもいいので、早い段階から業務内容のイメージを持っておきましょう。
いつかは各部門の業務を詳細に記載した記事を書こうと思いますが、一旦以下をご確認の上、各部門でどういった業務をするかイメージいただければと思います。
簡単ですが、FASの中にいるゴッチが書いたので、中身の濃い情報が詰まっているはずです!
なお、FASの業務は幅広いですが、主要業務であるM&Aアドバイザリーサービスについて記載します。
フォレンジック等の業務もありますがやや特殊なのでこちらは割愛させていただきます。
デューデリジェンス(Due Diligence:以下DD)
FASのDD部門は主に「財務・税務DD」を行います。
DDは日本語にすると「当然なされるべき努力」であり、M&Aで会社を買収する前に、買い手側が対象企業を猛烈に調査するプロセスです。
近年、DDは本当に多様化しており、財務・税務・法務にはじまり、人事、システム、環境、オペレーション、不動産など幅広い分野のDDが存在します。
その中でもFASのDD部門は主に財務・税務のDDを担当しており、具体的には1~2か月程度で対象会社の収益構造、正常化収益、税務リスクなどを徹底的に調査します。
監査を短期間で行うイメージが近く、特にBIG4が得意にしている領域でもあります。
バリュエーション(Valuation:以下VAL)
いわゆる「企業価値算定」を行う部門です。
M&Aにおいて、買収金額は売り手、買い手双方の最大の関心事の1つですが、FASのVAL部門にバリュエーションを依頼するのは主に買い手企業です。
売り手ではバリュエーションしないのかというとそんなことはないのですが、FASのVAL部門は企業価値の算定結果を正式にレポートとして出します。
このレポートは買収価格にお墨付きを与えるものであるため、買い手企業が経営幹部や株主に買収金額の妥当性を示すために使われることがほとんどですね。
またBIG4だと、監査のサポート業務を行うこともあります。
コーポレートストラテジー(Corporate Strategy:以下CS)
FASの中の「戦略部門」のイメージで、M&Aの文脈においてはM&Aの前と後、買収戦略の立案と買収後の統合作業であるPMI(Post Merger Integration)を担当しています。
個人的な感覚だと、やはりPMIの依頼は多いイメージです。
買収直後は一番労力がかかる時期ですし、描いていたシナジーを実現するため、コンサルタントを起用する方が多いですね。
当然ですがサポート分野は財務・会計以外にも多岐にわたり、人事やシステムなどの管理面やビジネス面などにも及びます。
M&Aの前段階である買収戦略の立案は、戦略コンサルやBIG4のコンサルがやっている領域でもあり、わざわざBIG4に頼む企業も少なく、PMIよりは受注が少なくなっています。
ファイナンシャル・アドバイザー(Financial Adviser:以下FA)
FAは主にM&Aにおけるエグゼキューション(実行)全体のコーディネーターです。
対象企業のソーシング、プロジェクトマネジメント、簡易的なバリュエーション、スキーム検討、各種資料作成、契約交渉などM&Aに関わるほぼ全ての業務を担当します。
その性質上、幅広い知識が必要とされるため、ハードな部門です。
M&A業務における花形業務とも言われており、人気の高いポジションでもあります。
FASの主要部門についてザックリと理解いただけたところで、おすすめの資格をご紹介していきます。
それぞれの資格が主にどの部門で活用できるかチェックして、取得する資格を決めましょう!
簿記2級
・総合評価:
・選考時のアピール度:
・難易度:
・おすすめの勉強法:独学
・入社後のお役立ち度:
・この資格がフィットする部門:全部
簿記2級は入社するときに取得を強要されることもあり、そもそも持っていて当たり前とされる「登竜門的な資格」と言え、あると有利というよりは、ないと不利というイメージです。
面接では20代前半くらいに取得しているとプラス要素ですが、それ以上であれば特段のアピールはできないでしょう。
難易度はそこまで高くないため、独学で十分合格できます(とはいえ、ちゃんと勉強しないと合格できませんが)。
ただし、実際にFASに入社すると、簿記2級の知識は猛威を振るいます。
決算書を見たり、事業計画を作成、レビューしたりと財務諸表に触れる機会が多いため、簿記2級で学ぶ内容が基礎体力として備わっていると立ち上がりが早くなります。
その点で、FASの全部門にフィットする資格と言えるでしょう。
今後のことも考えるとぜひ取得しておきたい資格であると言えます。
余談ですが、簿記1級まで取得する必要は私はないと考えています。
簿記はあくまで経理向けの資格ですし、1級まではToo muchかなぁという感覚です。
実際にFASで簿記1級の方を私は知りません(公認会計士の資格があるのであえて公にしていない可能性もありますが)。
USCPA(米国公認会計士)
・総合評価:
・選考時のアピール度:
・難易度:
・おすすめの勉強法:予備校
・入社後のお役立ち度:
・この資格がフィットする部門:DD、FA
USCPAは名前の通り、アメリカの公認会計士の資格であり、FAS(特にBIG4)においては高く評価され、選考時にはかなりアピールできます。
試験がすべて英語であるため、取得していることで一定の英語力を示すこともできる点も魅力です。
ただこの資格は名前負けなところがあり、「米国公認会計士」という名前の割にはそこまで難しい資格ではありません。
初学者ですと基本的には取得までに1年以上はかかるので、楽に取れるわけではありませんが、勉強すれば取れる資格です。
また取得にはアメリカの大学の単位が必要なこともあり、現実的には予備校利用がマストです。
おすすめはAbitus一択!(ゴッチもAbitusで合格しました)
試験の内容としては大きく4科目あります。
- FAR(財務会計)
- AUD(監査)
- REG(ビジネス法・税法)
- BEC(管理会計・経営・経済・IT・内部統制など)
ビジネスに関わる分野を幅広く学ぶことができるため、FAS入社後は(REG以外は)学んだことを活かせる環境にありますが、フィットするのは営業力や総合力が求められるFA、会計の専門家が集うDD部門ですね。
特にDD部門においてはUSCPA取得が前提になっていることも多く、知識が仕事に直結します。
一定のお金と時間を必要とする資格ではありますが、持っているとFAS転職がグッと近づく資格です!
証券アナリスト
・総合評価:
・選考時のアピール度:
・難易度:
・おすすめの勉強法:独学
・入社後のお役立ち度:
・この資格がフィットする部門:FA、VAL
証券アナリストは、証券投資・企業評価のプロフェッショナルであることを示す民間資格です。
試験の制度上、申込から合格までに最低で2年以上はかかりますが、一般的な勉強時間は1次試験、2次試験ともに200時間程度と難易度はそこまで高くありません(USCPAは初学者だと1,000時間と言われています)。
また難易度から考えると独学でも十分合格できる資格です。
とはいえ、決して簡単な資格ではなく、企業財務や投資に明るい人材であることを示せますので選考時にアピールにはつながります。
勉強する分野は金融関連を中心に、企業財務、マクロ・ミクロ経済、資本市場や金融商品の仕組み、投資理論などです。
FASは自分たちで投資することはないので、実際の業務に直結するのは財務分析やコーポレートファイナンスになるでしょう。
感覚的には証券会社や銀行出身の方が保有していることが多く、やはりフィットするのはFA部門ですね。
証券会社や銀行からFASのFAへの転職を目指す方はぜひ勉強しておきたい資格です。
中小企業診断士
・総合評価:
・選考時のアピール度:
・難易度:
・おすすめの勉強法:予備校
・入社後のお役立ち度:
・この資格がフィットする部門:CS
中小企業診断士は、ビジネスに関する幅広い知識やスキルを身に付けることができる経営コンサルタントの国家資格です。
難関国家資格の割には意外と知名度がなく、名前もパッとしない感じですので、名前負けしているUSCPAとはある意味真逆の存在で、名前の割に難しい資格です。笑
おおよその勉強時間は1,000時間程度と言われていることからも難易度の高さが想像されます。
勉強する内容も幅広く、1次と2次の試験があるうちの1次の7科目は次の通りです。
- 経済学・経済政策
- 財務・会計
- 企業経営理論
- 運営管理
- 経営法務
- 経営情報システム
- 中小企業経営・政策
勉強する範囲が広く、それなりに難易度が高いので予備校利用が効率的でおすすめです。
おすすめは他を圧倒する低価格でサービスを提供している「STUDYing」です!
FASの中で持っている人はそこまで多くありませんが、CS、その他コンサルを行う部署では持っている方をちらほらみかけます。
当該部門での選考時にはアピールにつながるでしょう。
個人的にはFAS転職のためだけに0から取得すべき資格とは思えないので、現職や将来にわたってやりたいことなどを総合的に加味して挑戦するか否か決めることをおすすめします。
税理士(科目合格)
・総合評価:
・選考時のアピール度:
・難易度:
・おすすめの勉強法:基本は予備校だが独学もあり
・入社後のお役立ち度:
・この資格がフィットする部門:DD、VAL、FA
税理士は公認会計士と一緒で、これも改めておすすめ資格として記載する必要はないと思いですが、ここで改めてお伝えしたいのは「科目合格でもチャンスはある」ということです。
資格としての税理士の最大の特徴は、科目合格が永久的に有効なので、長い期間をかけて取得できる点です。
科目としては、以下の科目があり、最終的に会計科目2つ、税法科目3つを取得すれば税理士の資格要件を満たすことができます(正式に税理士になるには実務要件も必要です)。
- 会計科目
- 簿記論
- 財務諸表論
- 税法科目(※1:選択必修科目である所得税法と法人税法は、必ずどちらかに合格しなければならない ※2:消費税法と酒税法、事業税と住民税は、それぞれいずれかしか選択できない)
- 所得税法
- 法人税法
- 相続税法
- 消費税法
- 酒税法
- 固定資産税
- 住民税
- 事業税
- 国税徴収法
仮に科目合格だけの場合、どうしても途中だというイメージがあるため、アピールとしては多少弱いですが、FASでM&Aに関わる仕事をする場合、確実に税金のことは考えないといけないので入社後のお役立ち度は計り知れません。
入社後、1つ1つ緩やかに取得を進めていくこともできるので、その点でも魅力です。
実際にFASで働きながら、のんびり勉強を進めている人もいます。
独立開業後、FASでM&A経験も積んだ税理士として売り込むことも可能になります!
予備校利用が基本線になるかと思いますが、のんびり挑戦するなら独学もありです。
実際にのんびり挑戦している方は独学で勉強していました。
特にフィットするのはやはりDD部門ですが、FAやVALでもその知識は活きてきます。
転職後にさらに取得することを見据えて、現時点で会計科目だけでも勉強、資格取得を進めておくのはおすすめです!
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
FAS転職にあたりどの部門を目指すべきか、またその部門を目指すにあたり必要な資格は何かがわかっていただけたかと思います。
VALやCSはその業務の特殊性上、資格どうこうという分野ではないため「フィットする部門」になかなかランクイン、それでも資格取得は有効です。
FAS転職を目指したいけど、未経験からなので何か武器が欲しいと考えている方はぜひここに掲載されている資格にチャレンジしてみてください!
そして資格取得後は転職サイトに登録して転職を目指しましょう!
FAS転職におすすめの転職サイトはこちらです。
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簿記2級とUSCPAについてはゴッチも取得して、勉強方法をこのブログでまとめているので興味のある方は本ブログを回遊くださいm(__)m