・マーケティングがわからない
・モノを売る仕事がうまくいかない
・マーケティングをわかりやすく学べる本を知りたい
ゴッチにお任せください!
この記事では、「マーケティングを楽しく学べる本」をご紹介していきます。
マーケティングはビジネスマン必須のスキルです。
モノもサービスも消費者や企業に買ってもらったり、利用してもらったりしないといけないからです。
マーケティングスキルを身につけ、圧倒的な成果を築きましょう!
確率思考の戦略論
基本情報
- 出版日:2016年5月31日
- ページ数:308
- 著者:森岡 毅、今西 聖貴
- 略歴(森岡氏):1972年兵庫県生まれ。神戸大学経営学部卒業後、1996年P&G入社。世界本社であるアメリカのシンシナティで北米パンテーンのブランドマネージャーなどを経た後、2010年ユー・エス・ジェイ入社。確率思考に基づく革新的なアイデアを次々と導入し、窮地に合ったUSJをV字回復させる立役者となる。2012年より同社チーフ・マーケティング・オフィサー、執行役員、マーケティング本部長。
- 略歴(今西氏):1953年大阪府生まれ。米国シンシナティ大学大学院理数学部数学科修士課程卒業。水産会社を経て、1983年P&G入社。日本の市場調査部で数々の成果を上げ、1992年に世界本社へ転籍。量的調査のスペシャリストとして有効な需要予測モデルの開発するなど、世界の第一線で長年にわたり活躍。2012年、森岡氏の招聘によりユー・エス・ジェイに入社し、シニア・アナリストとして活躍中。
ゴッチ評
一見複雑に思える市場構造でも高い確率で勝てる戦略を導き出せる秘伝の数式を一挙大公開! 全世界の勝ちに飢えているビジネスマン必読!
マーケティングを学ぶには至高の一冊です。
略歴からも分かる通り、マーケティング界で数々の成果を上げてきた二人が書いているので当然かもしれません。
少々値段は高いですが、値段以上の価値はあると断言できます。
前半が森岡氏の戦略パート、後半が今岡氏の市場調査パートになっています。
どちらも素晴らしい内容なのですが、これだけ成果を出し続けてきた二人がそれぞれ濃密に書き上げているので、一度に理解しようとするとかなり内容が重たいです。
私は読んでいて脳がパンパンになっていく感覚でした。
ゆっくりでもいいので要約などのアウトプットをはさみながら着実に内容を理解していきましょう。
この本の核でもある二人の共通認識は、「市場構造の本質は、すべてのカテゴリーにおいてプレファレンス(相対的好意度)に収束される消費者の購買行動」というものです。
つまり、市場競争は購入意思決定=プレファレンスの奪い合いなのです。
なぜそう言えるのか?だとしたらどういう戦略を立てればいいのか?
これが理解できれば、いかなる時でも一番確率の高い戦略が導き出せるようになるはずです!
市場構造は、すべてのカテゴリーにおいてプレファレンスに収束される消費者の購買行動によって成り立っている。多角的な視点で市場調査を行い、プレファレンスの獲得とそれを実現する強力な意思決定の仕組みづくりに経営資源を注ぐことで、最も確率の高い戦略をあぶり出せる!
シュガーマンのマーケティング30の法則
基本情報
- 出版日:2006年3月17日 初版発行
- ページ数:285
- 著者:ジョセフ・シュガーマン
- 略歴:シカゴ近郊出身。マイアミ大学電気工学科に3年半在籍した後、陸軍諜報機関を経て、CIA(中央情報局)で勤務。1971年に世界初の電卓を販売する通販会社JS&Aを設立。グラフィック要素をほとんど使わずテキストだけで紙面を埋めるという斬新な手法の広告で注目を集める。1986年には販売の中心を「ブルー・ブロッカー」ブランドのサングラスにシフトさせ、テレビショッピングチャンネル「QVC」などを通して販売。世界中で2,000万本超が売れた。1979年にダイレクト・マーケティング・マン・オブ・ザ・イヤー、1991年に業界最高峰のマクスウェル・サックハイム賞を受賞している。
ゴッチ評
アメリカ伝説のマーケッターが教えるお客がモノを買う30の心理的トリガーを大公開! すべてのトリガーを引いて、お客の感覚を乱れ打ち!
いやー、この本を読んだからか、装丁がとても上手く書けました。
過去一番の出来と言っても過言ではないでしょう。
ということで読んだ瞬間からすぐに成果の出る一冊です!
この本に出てくる30の心理的トリガーは私たちは何度も体験したことがあるものばかりだと思います。
あのテレビショッピングはたしかに「期待感」を上手く使っている、このダイレクトメールは「限定」を巧妙に使っているなといった具合です。
なんとなく見ていたセールス方法、広告文がお客の心をつかむトリガーで溢れていることに気がつきます!
学んで、具体的に理解できたトリガーは確実に自分で実行できるようになります!
ちなみにこの読書アウトプットでは「考えさせる力」のトリガーを使っています。
これはお客にすべてを教えず、少し考えさせることで…
おっと、最後まで言ってしまうと不発弾になってしまいますので続きを知りたい方はこの本を読んでみてください。
ちなみにこのトリガーは「期待感」!
セールスにおいては、消費者の心理-購買トリガー-の分析、理解が極めて重要だ。なぜなら、人は「感覚」でモノを買うからだ。誠実さを忘れず、消費者のあらゆる感覚を刺激せよ!
天才詐欺師のマーケティング心理技術
基本情報
- 出版日:2017年6月10日 第1版第1刷発行
- ページ数:290
- 著者:ダン・S・ケネディ、チップ・ケスラー
- 略歴(ダン氏):広告やマーケティングの戦略家でもあり、大人気のコンサルタント、ダイレクトレスポンスのコピーライターでもあり、億万長者の起業家。マーケティングの力で数え切れない製品、ビジネスを成功に導き、多くの億万長者を作り出してきた。14冊のビジネス書の著者でもある。
- 略歴(チップ氏):ヘルスケア業界を専門にする起業家兼コンサルタント。この本のモデルとなっている天才詐欺師-ジョン・ブリンクリー博士-の親族と結婚している。
ゴッチ評
人はみな治療を望んでいる!? あらゆる人が持つエリート意識とは!? 大恐慌時代に莫大な富を築き上げた天才詐欺師のマーケティング手法を徹底分析!
最近読んだ本の中では一番要約が難しい本でした。
それくらい内容が濃く、新鮮な知識やスキルが盛りだくさんでした。
天才詐欺師のマーケティングスキルなので当然なのかもしれませんが。笑
この本で登場する天才詐欺師とは、アメリカ史上、最も常軌を逸した医療詐欺をはたらいたとみなされているジョン・ブリンクリー博士という人物です。
博士はある治療法で大恐慌の時代に1,000万~2,000万ドルという驚異の資産を築いたとされています。
この治療法についてはこのブログの中では書くことが出来ませんが、非常に信じがたいものでした。その信じがたい治療法を爆発的にヒットさせたのはブリンクリー氏のマーケティング手法によるものなのです!
現在では詐欺師と見られているものの、博士が行ったマーケティング手法の数々はその当時はもちろん現代においても斬新で画期的なものばかり。
実際のストーリーも交えながらこれらを紹介していくといった内容です。
この本は前提として「驚異的な成功」を目指していますので、少々スケールが大きいですが、それでも得られるものはとてつもなく多いです。
どんなビジネスでも応用できますが、特に「自分」を売り出そうという気概のある人は必読の一冊です。
驚異的な成功は、問題点を挙げ、それをあおり、解決策を提供することで成し遂げられる。あらゆるモノ、チャンスを利用して「自分」のポジショニングを明確に演出し、戦い続けよう。
まとめ~「マーケティング」における3つの気づき~
同じ分野の本を数冊読むと、必ずと言っていいほど、共通点が見えてきます。
そしてその共通点は、必然的にその分野における「最重要事項」となるはずです。
ということで最後に、前述の3冊から発掘した3つの共通点を私の「気づき」としてご紹介します!
- マーケティングは消費者の好意、興味、関心をどれだけ集められるかが勝負の鍵
- 人は感覚でモノを買い、理屈で納得する
- 入念な準備(分析、戦略)と大胆なアウトプットが成功の鍵
マーケティングはまず何よりも「消費者の感情」が重要ということです!
そして、外からはあまり見えない地味で面白みのない「準備」も力を入れるべきところなのです。