
・USCPAの「BEC」は沼る人が多いと聞いて少し不安・・・
・体験記を読んで勉強や試験のイメージをもちたい
ゴッチにお任せください!

こんにちは!ゴッチです!

ゴリーマン|コンサル(FAS)でFA←JTC動物園で現場業務|未経験からコンサル転身後、働きながらUSCPA合格|USCPAコーチングでこれまでに46名の科目合格をサポート|現在はCFA勉強中(Level2 Candidate)
☆USCPA/米国公認会計士☆宅地建物取引士
この記事では、私がUSCPA(米国公認会計士)の沼科目の1つである「BEC」を受験したときの記録をつらつらと書いております。
勉強方法などは別記事にする予定ですので、この記事は試験のイメージづけのつもりで気楽に読んでみてください。
また、プチお役立ち情報もちりばめられておりますので、お見逃しなく!
勉強開始~模試受験

2科目目としてBECをチョイス。
ここはAUDとBECで選択が分かれるところだとは思いますが、私は迷いなくBECを選択しました。
詳しくは以下の記事をご覧いただきたいのですが、簡単にまとめると以下の通りです。
- Writingの練習等を通して、英語力を少しでも上げて英語力が問われるAUDやREGに挑みたかった
- 一番大変なFARが終わったとはいえ、まだ1科目受かっただけであり、ステップ感が欲しかった
- 仕事の関係上、BECの方がより早く勉強したい内容だった
特にステップ感のところは、AUDもBECも沼る人が多いのですが、ネットで分析していると計算が苦手な人はBECで、英語が苦手な人はAUDで沼っている傾向があると判断し、理系で英語が苦手な自分がステップ感を得たいならBECだなと判断しました。
ということで、BECスタートです!
2021年12月上旬にFARのスコアリリースを待っている間、先行して少し始めてはいましたが、本格的には2022年1月から勉強をスタートしました。
FARは範囲も広く、Expireも考えなくてよいことから、6か月程度で合格できればいいかなと甘い考えで一度failしてしまったこともあり7か月かかってしまいました。
BECは範囲だけで言うとAUDと並んで少なめですので、できれば3か月程度で抜けたいと考え、3月末に試験を受ける前提で計画を立てました。
まずは講義動画を見ながらテキストの内容を学ぶというスタイルは同じなのですが、FARの勉強時の反省を生かし、次にような勉強スタイルに変更しました。
- 講義動画を見てテキストの内容を学ぶ
- MC問題の解説動画を見る(能動的に)
- チャプターが1つ終わればその時点でマインドマップを作成する
- 1⃣~3⃣を繰り返して1周する
- MC問題を2周程度やる
- TBS問題を1~2周程度やる
- 模試、5年分のAICPA問題をやる
MC問題は最初に頑張って解いても、1回解いただけではどうせ数か月後に忘れてしまうので、解くよりも先にMC問題の解説動画を見る(論点や考え方を知る)というスタイルが特徴的かと思います。
ただし、本当に見ているだけでは全く意味がないので、考えながら、メモを取りながら能動的に見ておりました。
またFARで好感触だったマインドマップも継続して作成しました。
マインドマップを作成しておくと、教科書の該当ページを探すよりも早く復習できるのと、復習のたびにそのマインドマップを見ることになるので論点や公式を知らず知らずのうちに覚えれるのが大きなメリットかと思います。
個人的にはFARとBECは、急がば回れ戦法としてマインドマップの作成を推奨していきたいです。
内容的には一番面白かったですね。
分野として幅広いので飽きないですし、投資判断や経営・経済など仕事にも生きる内容が多かったので、FARに合格できたという勢いも相まってモチベーションは高く維持できていたと思います。
そんなこんなでマインドマップを書きながら教科書・MC問題を1か月程度かけて1周したのですが、ここでハプニングが発生します。
2月に入ると、仕事のプロジェクトが佳境を迎え、平日は毎日深夜まで、土日も駆り出されるという事態になり、ほぼほぼ勉強時間が確保できず、雲行きが怪しくなってきました。
あと、パソコンの見過ぎで極度の首痛になりました。
深夜に寝て朝起きたら首と共に頭も激痛という状態が続きました。
私は自分で言うのもなんですが、首の強さだけはゴリラ界でもTOP100には入っていると自負しています。
私の首を見て、柔道部の先生から「この太い首があれば絶対に強くなれる」と言われ、スカウトされたこともあります。
そんな私が首痛になるほど当時は激しめの労働時間だったのです。
最初はゴリラ界TOP100の矜持を胸に我慢していましたが、耐えきれずネックピローを購入しました(当時は助けられましたが今は復活したので押し入れの中です)。
このネックピローを活用し、3月末受験は諦めたくないと元気な時間を見つけては力を振り絞っておりました。
しかし佳境が3月末まで続いたのと、妻の優しい助言(追加で10万円弱かかる再受験は許さないという恐喝)もあり、4,000円程度の料金は発生するものの、リスケを断行。
4/17に試験日程をずらしました。
この3月中旬時点でMC問題が2周終わった段階(1.5か月でMC問題1周しかできなかったのが激動の日々を表しております)と非常に厳しい状況でしたが、佳境が終わったタイミングで一気にゆとりが生まれ、勉強時間が確保できるようになりました。
そこからTBS問題1.5周(重要なチャプターだけ2周)、AICPAリリース問題を1年分やって、2022/4/3に模試を受験しました。
結果は以下の通り、58点でした。

FARの時と同様、非常に低い点数でした・・・
しかしこの時点ではAICPA問題をほぼやっていないこともあり全く仕上がっていない状態、かつあくまで模試なのでそこまで気にせず、しっかり間違い直しだけしてAICPA問題を中心に演習を続けていきました。
AICPA問題についてもFARの反省を活かしてしっかり5年分やりこみました。
最後には初見のMC問題で8割超とれるようになっていたと思います。
全科目受けた後の個人的な感覚ですが、初見のAICPA問題で8割とれるようになったら安心して受験できる、7割なら受験資格がある、それ以下ならまだ勉強不足というようなイメージでした。
そういう意味で言うと、テスト前の仕上がりはBECが一番良かったと思います。
しかしBECの厄介なところはライティングスキルが問われるWC問題があることです。
模試で5点しか取れなかったWC問題については、模試時点では英語の型を覚えただけで全く練習できていませんでした。
ちなみに私が使っていた型は以下の通りです。
- 書き出し(主題)
This is a memorandum to explain ~. - 一般論
・There are ~.
・手法など are/includes :~. - 結論(当てはめ)
・It would be beneficial for 会社名 to ~.
・手法など may be more appropriate if ~.
・会社名 should use 手法など because ~. - 結び
If you should have any questions on this matter, please feel free to contact me.
Sincerely,
よくあるWC問題の勉強方法として、主要論点を頭に入れて、Wordに書いてみるのを繰り返すという勉強方法を試みましたが、やはり英語が苦手な私があと2週間程度でライティング能力を伸ばすのは不可能だと3秒で悟り、断念。
突貫工事として、Twitterから受験者の「夢」が発信されていたのでそれを拾って、解答を自分の英語で書き、暗記するという方法をとりました。
Twitterでは「夢と同じ問題が出ました、ありがとう!」なんてコメントもあったので、全部で10個程度準備すれば、2個くらい同じのが出るやろうとかいう淡い希望を持ち、対策完了。
あと、残りの不安として「IT分野」がありました。
BEC受験者は誰しも直面すると思うのですが、Twitter等を見てみると、全く聞いたこともないような問題が出るみたいなコメントが多く、急に不安に駆られるのです。
私も例に漏れず、何かしなければと一瞬焦り、20分程度のIT初心者向けのYouTubeを見るところまでいきました。
しかしここで神のお告げがありました。
弱気は最大の敵!!!
テスト前にこんなぶれぶれではだめだと。
この「弱気は最大の敵」という言葉は何を隠そう、私が野球少年だったころ、ほとんどの選手が帽子のつば裏に書いていた言葉です。
この現象が私が野球していたチーム特有のものなのか、この時代の野球少年のバズワードだったかは迷宮入りの未解決事件です
私はみんなと同じが嫌いなので「継続は力なり」とかいうストイックワードを書いていましたが・・・
とはいえ、このときばかりはこの言葉がふっとおりてきました。
今までの教材ややってきた勉強を信じて、強い気持ちでテスト本番を迎えようと決心しました(ITの詰込みはやめて総復習に時間を費やしました)。
本試験受験(1回目)

午後からの試験だったので、FARの試験時の反省を踏まえて覚醒コーヒーを少なめにしました。
それが功を奏し、膀胱は平常運転。
試験問題については、IT関連で時折なんやこれ会計士わからんでええやろみたいな問題とか、Excelの関数を答えさせる問題とかが出ましたが、惑わされることなく、練習してきた計算問題を正確に素早く解いていきました。
Testlet1~2を目標の120分に対して115分で終了。
そしてTBS問題へと入っていきました。
SWOTのドキュメンテーション問題やある値が上下した時の指標(利益率や回転率やど)の動きに関する問題が出題された気がします。
完璧にできた!というわけではなかったですが、どれもぼちぼちできたなという感覚でした。
WC問題は時間があってもあまり書けないのでMC問題でつくった貯金をしっかり使い、残り30分のところでTestlet4を終えました。
そして運命のWC問題へ突入。
最初に事前に準備していた問題と同じ問題が何問あるかをチェックしました。
・・・
結果、同じ問題は一切なく、絶望しました。
一瞬頭が真っ白になるも、いったん深呼吸し冷静に。
まずはすべての問題に書き出しと結びの型を記入しました。
そして中身の部分は高校生時代を思い出して必死に言葉をつなぎました。
1問は何を聞かれていたかもよくわかりませんでしたが、これはダミー問題かなと疑いつつ、とりあえず3問すべて回答しフィニッシュ。
とりあえず頑張って埋めたし、なんとか受かっているのではというぼちぼちの手応えをもって会場をあとにしました。
結果発表

そして運命の結果発表!
今回は4/17に試験を受けて、5/10にスコアリリースだったのでかなり焦らされました。
試験日からスコアリリースまでの期間は何回受けても非常に長く感じます。
特にスコアリリース当日はいつも早く目が覚めてしまっておりました。

2024年1月からは、基本的にはスコアリリースが1年に4回になってしまうそうですが、想像しただけで寒気がします(この時代の受験生じゃなくて良かった・・・)。
少し話が逸れてしまいましたが、結果は78点で合格でした!

またしてもややギリギリですが、とりあえず合格できて良かったです。
前回のFARは再試験となってしまったので、初めての一発合格となり、わずかな自信が持てた瞬間でもありました。
頑張れば一発で合格できるのだと。
点数の内訳としては、WC問題は良くても5点くらいだと思うので、MC、TBSで85%超だったと推察されます(USCPAのスコアは単純な正答率ではありませんが)。
一見難しく感じますが、ライティング力のない日本人が合格するにはこれくらいできないと合格できないですし、それができないとBEC沼にハマってしまう気がします。
ライティング力を一朝一夕で上げるのは難しいので、やはり計算問題を速く正確に解けるように鍛錬しておくことがBEC合格の重要な要素の1つなのでしょう。
まとめ

BECの試験内容に関するものではなく、BECの受験を通して気づいた試験全体に通ずることをまとめておきます。
- 仕事等で勉強できない場合はリスケし、落ち着いてからまた頑張る(無理せず健康最優先)
- 模試の結果に一喜一憂せず、テストまで走り抜ける(模試の点数が低くても一発合格可能)
- AICPA問題は初見で8割とれるようになったら自信をもって試験へGo、7割とれていないのであればまだ受験は早いととらえるべし
- 弱気は最大の敵、テスト前は自分を信じよう
結局、BECは2021年12月に若干勉強していたのと、2022年1月~4月半ばの本格的な勉強期間を合わせて、約4か月での合格となりました。
目標3か月に対し、4か月となってしまいましたが、途中まったく勉強できな期間もあったので仕方ないのかなと思っています。
一発で合格できたのもよかったですし、勉強内容も一番面白かったですし、BECは私にとっては愛すべき科目でした。
ありがとう、BEC。
次はずっと沼の恐怖におびえてきたAUDです!