・USCPAの最初の科目「FAR」はどんな感じなんだろう
・体験記を読んで勉強や試験のイメージをもちたい
ゴッチにお任せください!
こんにちは!ゴッチです!
ゴリーマン|コンサル(FAS)でFA←JTC動物園で現場業務|未経験からコンサル転身後、働きながらUSCPA合格|USCPAコーチングでこれまでに36名の科目合格をサポート|現在はCFA勉強中(Level2 Candidate)
☆USCPA/米国公認会計士☆宅地建物取引士
この記事では、私がUSCPA(米国公認会計士)の最難関科目「FAR」を受験したときの記録をつらつらと書いております。
勉強方法などは別記事にする予定ですので、この記事は勉強の合間の息抜きや試験までのイメージづけとして気楽に読んでみてください。
また、プチお役立ち情報もちりばめられておりますので、お見逃しなく!
FAR開始まで
一応、FARの勉強に入るまでの体験記というかスケジュールも記しておきます。
Abitusに申込(2021年4月中旬)
以前から気になっていたUSCPA。
転職時に絶対にとりますと宣言してしまったこともありエイヤーで申込。
まだ迷っておられる方は、まずは大手予備校Abitusの資料請求から!
英文会計(2021年5月)
まず2021年4月末に教材が届いた後、1か月ほどのんびり英文会計を勉強しました。
簿記2級を取得していたとはいえかなり時間が経っていたのと、英語の勘定科目に慣れるためです。
英語の勘定科目の略称を以下の記事でまとめておりますので興味のある方はぜひご確認ください。
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逆に言えば、英語がそこまで苦痛でない人、簿記2級の知識が抜け落ちてない人は英文会計は無視でよいでしょう。
なんとなく知識が蘇ってきたところで、USCPAの勉強に向かいました。
このときの勉強モチベーションはMAXでしたが、これを維持するのが苦しくなるのは後程のお話・・・
勉強開始〜模試受験
最初の科目としてはFARを選択しました。
比較的オーソドックスなチョイスなので理由を書くまでもありませんが、主な理由としては以下の2つです。
- 難易度・範囲を考えると1番大変な科目であること
- 1番身につけたい知識であったこと
ということでFARからUSCPA試験の長い戦いがスタートしました。
まずは講義を聞いてMC問題をするという勉強法で教科書4冊分をやりきりました。
働きながら、かつ分量が多かったので2か月程度かかったと思います。
さてこれからはMC問題をぶん回していこうとするもここで悲劇が起きます。
2か月前に1回学んだだけの内容はまるっきり覚えていない・・・
そうなんです、資格試験全般(特にまるっきり新しい領域を勉強するとき)に言えることですが、やはり1回学んだだけでは何にも定着していないのです(超人は別ですが)。
対策が色々ある中で、ここで私は教科書の内容をマインドマップでまとめるという作業を開始しました。
マインドマップは以下のような感じで作っておりました。
詳細はまた別記事でお伝えしたいと思います。
これを全範囲作り上げたところで、MC問題を再開。
すでに3か月程度が経過していたと思います。
チャプターごとのMC問題を始める前にマインドマップを眺めて、論点を頭に入れ、それを繰り返し、マインドマップから記憶を呼び起こす練習をしました。
MC問題を2~3周程度やった後、今度はTBS問題の勉強を開始。
TBS問題もマインドマップを頭に入れながら、2周程度こなしました。
そして、勉強開始から5か月が経過した2021/10/31に初めての模試を受験。
結果は以下の通り、53点でした・・・
この時点での結果はあまり気にしていないとはいえ、思っていた以上に教科書4冊分から縦横無尽に聞かれるなぁという印象でした。
しっかり間違い直しをして、Sample問題やAICPAリリース問題(以下、リリ問)を3年分やって、ついに本試験に臨みます。
本試験受験(1回目)
2021/11/29、やることはやったものの、初めてのUSCPA試験ということもあり、どんな試験なんだろうとやや不安が残る状態で試験開始。
無心でやっていたので内容はほぼ覚えていないのですが、感想としてはただ一つ、TBS問題が難しすぎる、ということでした。
その当時のAbitusでは取り扱いのなかった、ドキュメンテーション問題とリサーチ問題が組み合わさった問題も出たし、(AbitusのTBS問題しかやっていなかった当時の私からすると)膨大な添付資料がある問題が多かったし、連結修正仕訳めちゃ出てくるし、リサーチ問題も準備不足でうまく検索できずでほぼほぼできませんでした。
ただ手ごたえのわりに点数は高く出る試験とのウワサがあったので、BECの勉強に移りつつ、期待しながら12/16のスコアリリースを待っていました。
結果発表(1回目)
残念ながら、結果は69点でした。
スコアレポートはやはりSimulations(TBS問題)がWeakerとなっていました。
その他の気づきとしては、MCは無事Comparableで安心した一方、注力していたState and Local Governments(公会計)がComparableだったのがうそーんという感じでした。
結果を受けて、次の受験をいつにしようか非常に悩みました。
69点という点数からあと6点あげるためには、どの程度勉強すればいいのか・・・
真っ暗闇で手探りでもがいていたところに、一筋の光が差し込んできました。
インターネット上で、AUDのfailの結果が出てから15日程度勉強してすぐに試験を受け、10点アップして見事合格した人を見つけたのです!
私はここで「自分はゴリラだけどこの人と同じことができるはずだ!」と考え、次回のスコアリリースに間に合うように12日後の12/28に受験することを決意したのです。
なお、fail後すぐの受験のメリット等は以下の記事で詳しくお伝えしています。
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そうと決まれば猛強開始(とはいえ働きながらなのでメインは土日です)。
試験でよく出たかつ理解度不足と感じた以下の項目を中心にMC、TBS問題をやりまくりました。
- 連結
- キャッシュフロー
- Inventory、A/R関連
この辺りも受けてみないとわからない情報なので、やはり試験を受けるというのが合格への一番の近道なのでしょう。
お金はかかりますが、トレンドも四半期ごととかで変わったりしますので(上記ももちろん今後変わる可能性があります)。
特に連結なんかは昔の記事ではあんまり出ない、という情報が多かったので正直あまり対策しておらず、完全に虚を突かれました。
上記の論点をMC、TBS問題でしっかり叩き込んだ後はリリ問を追加でやりこむことにしました。
fail後に気づいたのですが、リリ問はAbitusのMC問題のランダム回転や模試よりも本試験に近い問題配分で構成されています。
幅広い範囲から知識を引っ張り出す練習になるし、現状の実力も知れるしでいいこと尽くしの重要な教材だと確信し、リリ問を追加で2年分やりこみ、1回目の受験までにやっていた3年分は2回目としてやりました。
FAR以降の科目ではリリ問を5回分やってから試験に臨もうと心に決めました!
また、受験後に存在に気付いた「直前対策講義」をしっかりやりこみ、リサーチ問題の「Advanced Search」の機能の使い方もマスター(これマスターせずリサーチ問題できるわけなかった)し、2回目の本試験に臨みました。
本試験受験(2回目)
2022/12/28、年末の命運を握る決戦に向かいました。
勉強の成果もあり、Testlet1のMC問題は45分と目標の55分よりだいぶ早く終わり、快調にTestlet2に向かいました。
しかしここで異変が起きます。
膀胱が悲鳴をあげはじめたのです。
USCPA試験は全部で4時間の試験で、5個あるTestletのうち3つ目のTestlet3終了後に15分の休憩をとることができます。他のTestlet終了後も休憩をすることができますが、その間の休憩は試験時間にカウントされてしまいます(休憩というか試験中にトイレに行くことが許可されるタイミングみたいなイメージです)
それもそのはず、前回は午前の試験だったためあまり問題ではありませんでしたが、今回は午後の試験のため、眠気を防止する観点から朝からコーヒーをわりかし飲んでキメていたからです。
これはやばいぞと思いながらも、私は膀胱の大きさには自信があったので「まだいける、俺ならできる」と自分に言い聞かせ、何とかTestlet2を終わらせました。
難易度変化があった?のか、少し難しく感じ、55分程度かかりましたが、それでも55分×2で予定していたMC問題で10分貯金が作れたのは後のTBS問題を考えると非常に良かったです。
ただ、良かったのも束の間、私の膀胱はもう限界を迎えていたのです。
しかし、USCPA試験は入室・退室前のチェックが厳しく、一度トイレに行こうもんなら10分程度はロスしてしまう可能性があり、もし行くとなるとせっかくの貯金がすべてパーに・・・
Testlet3の開始画面で「CONTINUE EXAM」を押すか、「TAKE A BREAK」を押すか、論理的思考と生理的欲求がぶつかり合った結果、なぜか論理的思考が勝利。
せっかくの貯金を無駄にしたくない思いと、Testlet3は2問のTBS問題ですので問題によっては早く終わる可能性ありと判断しました。
しかし進んでみると、よりによって2つのうちの1つが非常に重たい、例の「ドキュメンテーション問題とリサーチ問題が組み合わさった問題」でした・・・
頭の中では「早く終わらせたい」「でも正確に読まなきゃ」「ここでゴリダムが決壊したらどうなるか、どう対処すべきか」「この単語どういう意味や」「リサーチしなきゃ」「これ最悪膀胱炎とかなるかもな」などあらゆる思考が駆け巡る中、そうこうしているうちにゾーンに没入し、「今この状況ですべきことは最短最速で終わらせることだ」と気持ちを切り替えることに成功。
これによりなんとか30分程度でTestlet3を終了させ、休憩に入ることができました。
大災害も回避し、集中力が分散する中でもなんとかやり遂げられたのは、ひとえに膀胱の大きさゆえであり、母上のおかげです。
母上、ありがとう!
後で会社の先輩から聞いたのですが、尿意を我慢できる度合は膀胱は大きさというよりも柔らかさが影響しているそうです。柔らかいと尿意に耐えやすくなるそうです。冬だと頻尿になるのは膀胱が伸びにくくなっているからですね、納得
休憩で身も心もスッキリした後、残りのTestletを開始したのですが、ここで奇跡が起きました。
なんと、前回(11/29)の試験と全く同じ問題が並んでいるではありませんか!
MC問題はこの前見たなという問題が数問ありましたが、TBS問題で同じ問題が出てきたのは驚きです。
進めど進めど見たことある問題が並んでおり、結局、Testlet4~5はリサーチ問題を除いてすべて前回と同じ問題だった気がします。
問題そのものを記憶していたわけではないのですが、キャッシュフローや連結といった分野ごとの対策をやっていたのが見事にはまりました。
あと、やはり一度見た問題だと安心感があり、心理的にも落ち着いてできたと思います。
たっぷりと時間を使って見直しもばっちりして全Testletを終え、試験会場を後にしました。
この恩恵を受けられたのはfail後すぐに受験したからというのがあると思います。
数か月経てば、再受験に備えてテストも作り替えられてしまうでしょうし、範囲やトレンドが変わる可能性もありますので。
兎にも角にも、なんとか合格はしているのではなかろうかという手応えで良い年末を迎えることができました。
結果発表(2回目)
そして、年明け2022/1/10の深夜23時頃、当時使えたEyeball Trickで合格を確認!
ちなみに、No Creditだった箇所がCreditに変わってると合格、No Creditのままだったら不合格という判定です。
初の科目合格ということで非常に嬉しかったです。
ゴリラダム決壊回避や同じ問題が出題されるというミラクルなど色々ありましたが、何とか一安心です。
ただ、翌日点数を確認してみると78点でした・・・
80点くらいはあるだろうと思ったのですが、結構ギリギリでした笑
同じ問題が出るというミラクルはあったののの、ゴリダム決壊の恐怖によりTestlet3が壊滅していた可能性もありますし、fail後12日の突貫工事では10点程度のアップしか見込めないということなのかもしれません。
でも逆に言えば、たとえfailになっても65点以上程度であればすぐに受験した方が良いとも言え、個人的にはこの「鉄は熱いうちに打て理論」を提唱していきたいと思います。
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まとめ
FARの試験内容に関するものではなく、FARの受験を通して気づいた試験全体に通ずることをまとめておきます。
- 試験前のカフェインの取りすぎはトイレが近くなるため注意(特に午後)
- たとえfail(不合格)であっても65点以上であれば次のスコアリリースに間に合うよう、勢いで受験してしまうのがおすすめ
- fail後すぐに受けることで同じ問題が出題される可能性もあり
なお、同じ問題が出題されるのはあくまで「可能性」であり、すぐに受けることで必ずしも同じ問題が出題されるわけではない点はご注意ください。
同じくfail後すぐに受けたAUDでは、TBS問題で同じ問題は全く出ませんでした
結局、FARは2021年6〜12月の約7か月かけての合格となりました。
最初の科目でExpireを考えなくてよいため半年くらいで合格したいとぼんやりした計画しか立てていませんでしたし、1回failになってしまったのもあったので7か月かかってしました。
これからはExpireとの戦いがあるので計画立案も大事になってきます。
ということで、次は先行して少し進めていたBECです!