・USCPAに全科目合格したものの、何をしてよいかわからない
・ライセンス取得に向けた手続きが知りたい
ゴッチにお任せください!
こんにちは!ゴッチです!
ゴリーマン|コンサル(FAS)でFA←JTC動物園で現場業務|未経験からコンサル転身後、働きながらUSCPA合格|USCPAコーチングでこれまでに36名の科目合格をサポート|現在はCFA勉強中(Level2 Candidate)
☆USCPA/米国公認会計士☆宅地建物取引士
この記事はUSCPA試験に全科目合格した後、ライセンス取得に向けて必要となる手続きをまとめております!
最後まで読んでいただければ、皆様も無事USCPAと名乗れるようになるはずです!
日本人に人気の、他州からWA州のライセンスを目指すパターンも網羅しております。
ライセンスの取得を目指していない方も、全科目合格後Congratulatory Letterは発行しておくと良いと思いますので最初だけはぜひ読んでいってください。
また、ご紹介している手続きは一応、優先度順で並べておりますが、最後のライセンス申請以外はどの順番で始めても大丈夫です。
できる手続きから進めていただければと思います。
なお、基本的にはワシントン州のライセンス取得を前提として記事を書いておりますのでご了承ください。
それではさっそくご紹介していきます!
Congratulatory Letterの発行を依頼する
Congratulatory Letterは、全科目合格を示す証明書で、Pass Letterとも呼ばれています。
点数が低いので恥ずかしいですが、現物をお見せします。
一応、全科目合格したことは最終科目のScore Noticeでもわかりますが、合格している場合のScore Noticeはあくまで現状合格済みの科目やExpireとなる日付などを知らせるものです。
したがって、合格証明書とは言えません。
全科目合格した後、その事実を会社に知らせて補助金を得たり、転職時に証明書を求められたりすることもあるので、基本的には取得しておくことをおすすめします。
無料で発行できますし、全科目合格後すぐに発行依頼をしてしまいましょう。
前置きが長くなってしまいましたが、肝心の発行依頼の方法をお伝えします。
そもそもCongratulatory Letterは、COVID-19感染拡大以前は全科目合格後、自動的に送付されていたそうですが、現在は自分の出願州のコーディネーターに発行依頼をかけなければならなくなりました。
各州のコーディネーターはどこでわかるかというと、以下で確認できるとあらゆるサイトで紹介されています。
しかし私がAK州の「Email Inquiries」をクリックして出てきた変なフォームから依頼してみたところ、待てど暮らせど音沙汰はありませんでした。
実はこの出来事があったので、本記事を執筆することにしました。笑
同じようにCongratulatory Letterが発行できず苦しんでいる人が多いんではないかと。
そもそも、送ったという証跡も残りません(自分のメールに送った内容が転送されない)し、本当に送れているかこれは?と疑心暗鬼になり調べに調べたところ、ついにアラスカ州のコーディネーターのメールアドレスを突き止めました。
- CPAES-AK@nasba.org
この宛先にメールを送ってから3日程度で届きました。
インターネット上の情報を見る限りですとだいたい即日~1週間程度で届くそうです。
アラスカ州以外はどうすればいいんだ!という声が飛んできましたので少し補足すると、おそらくですが、「AK」のところを他の州名にすれば、何とか届くはずです!(無責任)
また、参考までに私が送ったメール文を公開します。
Dear CPAES-AK Could you please send me Congratulatory Letter? My Jurisdiction ID is AK-XXXXXXXX. Sincerely,
私の拙い英語力ではこれが限界でしたがちゃんとCongratulatory Letterは届きました。
名前とJurisdiction IDだけ伝えれば大丈夫です。
2023年10月追記
Congratulatory Letterが有料となり、NASBA storeから注文する形式に変わったそうです。
世知辛いですね~…
以下のリンクより申し込み可能です。
いずれの出願州においても、日本までの郵送だと170ドルかかるので25ドルですむe-mailがおすすめです。
郵送ではなくメールで受け取りたい旨を備考欄(Comments)に英語で記載し、住所欄には自分の住所ではなく以下を記入することで、emailで受け取れます。
- emailで受け取りたい場合の住所:NASBAstore(International Shipping) 150 4th Avenue North Nashville, TN 37219
(他州出願→WA州ライセンス取得希望者のみ)トランスファー関連手続きを行う
こちらは他州からワシントン州のライセンス取得を目指す方のみご覧ください。
ただAbitusでもこのパターンを推奨していますし、日本人はこのパターンでライセンス取得を目指す方が多いのではと推測しています。
私もアラスカ州出願でワシントン州のライセンス取得を目指しています!
学歴評価依頼
USCPA試験の受験に際して一度、学歴評価を依頼しているはずですが、他州出願者はワシントン州のライセンス取得を目指すにあたって、改めてワシントン州に学歴評価を依頼する必要があります。
これが1か月以上かかり、一番のボトルネックになるので最優先でやることをおすすめします。
やり方は各予備校に詳しく案内資料が準備されているため割愛させていただきます。
金額は1回目($225)の約半額の$120です。
Transcript発行依頼
最初の出願時より追加で単位を取得している場合はこの手続きを進める必要があり、アラスカ州に出願した場合などが対象になります。
こちらもやり方は割愛させていただきます。
手続き実施後すぐに発行された旨が、数日後に受領した旨が通知されます。
金額は$10.5です。
合格実績のトランスファー
こちらは他州出願者はもれなく実施する必要があります。
こちらもやり方は割愛させていただきます。
手続き実施後、1週間弱程度で暗号化されたメールが届き、合格実績が無事トランスファーされた旨が通知されます。
failになった際の点数も記載してあったので、合格実績だけじゃなくfail実績もトランスファーされていることになります。
金額は$25です。
AICPA倫理試験で90%以上を取得する
以下のリンクからパッケージを購入し、試験で90%以上を取得してCertificateを取得する必要があります。
ダウンロード方法や試験の受験方法は例のごとく割愛させていただきます。
なお、90%以上という基準はワシントン州の基準ですので、その他の州のライセンス取得を目指される方は当該州の基準をご確認ください。
また、パッケージの料金は定価だと$270程度ですが、週末などにセール(Black Friday Saleなど)で安くなっているようです。
経費の申請がおりない方は安いタイミングを狙って購入すると良いでしょう。
手続きの中では難易度的にはこれが一番難しく、手間もかかります。
内容としてはAUDのEthics関連で、それがかなり細かく問われるイメージです。
なお、試験問題の他にテキストなどが付属していますが、テキスト等を読み進めるのは義務ではなく、試験で90%以上を取得すればオールOKです。
試験の注意点は以下の通りです。
- 試験の時間制限はない
- 問題数は全部で50問弱程度
- 試験は何回でも受けることができる
- 再試験は同じ問題セットではない(数問同じ問題が出ることはある)
- 70%超でもCertificate自体は発行されるが90%超を取得する必要がある
一発で合格できるくらいEthicsに精通している方は別として、ほとんどの人にとってかなり厳しい試験になるでしょう。
私も苦しみましたが、一応、一発で90%以上がとれたので簡単に攻略方法を記載しておきます。
- 試験を開始する
- 問題文からキーワードを抽出し、テキスト内で検索をかける
- 回答を入力した場面でスクショを撮って次の問題に進む
- 90%以上取得出来たらCertificateを保存する
今回の目的はあくまで90%以上の取得であり、それ以上でもそれ以下でもありません。
よってテキストを読んでEthicsの真髄を理解する必要はありません(USCPAとしては求められますが)。
まず試験に取り組み、問題からキーワードを抽出し、テキスト内検索をかけて正解を探すので十分かと思います。
しかしこの作業、どこかでやったことないでしょうか?
そう、まさにResearch問題なのです!
Research問題のスキルは実務、まさにUSCPAの登竜門としても必要なのです!笑
ちなみにResearch問題同様、ドンピシャであることは少なく、考えながら検索をかけたり、選択肢を選んだりする必要があります。
丁寧に進めていた私は4時間弱かかりました。笑
パッとわかったとしても5問以上間違えたり終わりなので毎回Researchをかけて入念にチェックしており、それ×48だったのでやはりそれくらいはかかるかなと・・・
また、各問題で選択肢を選んだら、次に進む前にすべてそれをスクショしておきましょう(次に進むと前には戻れません)。
90%未満だった場合の再試験の際に活用するためです。
テスト終了後、無事90%以上が取得できたら合格証(Certificate)を保存しておきましょう。
ライセンス申請の際に必要となります。
実務経験証明書を取得する
州によってはライセンス取得にあたって、一定の実務経験が求められることがあります。
これを満たしている場合、その事実を証明するために、例えばワシントン州の場合、以下に該当するUSCPAにサインをもらう必要があります。
- ライセンス取得より5年以上経過し、かつ現在もアクティブな状態を維持している
- 実務経験の要件を満たすこと無くCertificateを取得したCPA合格者(下記参照)ではない
・ Guam (CPA Inactive License)
・ Delaware (CPA not in public practice)
・ Illinois (Registered CPA)
・ Montana (CPA Inactive License)
上記の条件を満たしているUSCPAであれば基本的に誰でも構いません。
身近にいない場合でも予備校に料金(Abitusの場合11,000円)を支払うことでサインしてくれます。
書式や記載方法は予備校がしっかり準備してくれているので割愛します。
英語の職務経歴書を準備する
こちらは特に変わったことはなく、普通に英語で職務経歴書を準備するだけです。
普通にとか言うてますが、英語で職務経歴書を準備するのはハチャメチャに大変ですよね。
頑張るしかありません。
注意点が1つあって、実務経験に対応する部分はしっかり記載しておく必要があります。
記載が不十分だと、差し戻しをくらいます(私も一度差し戻されました)。
ライセンス取得の申請を行う
上記すべての手続き(取得する州によって求められる手続きは異なりますが)が完了するとライセンス申請を行うことができます。
予備校が準備してくれた資料通りに手続きを進めてください!
金額は$330です。
最後の最後までもぎとってきます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
お金がかかったり、全科目合格したのにまだ試験を課してきたりと大変なことも多いですが、真のUSCPAまであと一歩です。
資格を取得してライセンスを保有しているからこそUSCPAとして勉強を継続することができますし、資格を活用できていることになります。
取得しても活用できなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
ぜひライセンスまで取得して、USCPAとして翔いてください!!!